番外編(川島雄三作品) NEW 2013.3.12
『洲崎パラダイス 赤信号』 川島雄三監督
1956年  日活

NEW 2018.4.10 画面写真追加


『洲崎パラダイス 赤信号』のロケ地については、「銀幕の東京」(川本三郎著 中公新書 中央公論新社)のP37-P50に詳細に記述されています。
その部分と映画の映像も参考にロケーション場所の現在(江東区東陽)を撮影しました。
『洲崎パラダイス 赤信号』はレンタルDVDもあるので実際の映像と比較してみてください。


冒頭、新珠三千代と三橋達也が降りるバス停。映画では「洲崎弁天町」とあったが、現在は「東陽三丁目」。
位置はほとんど変わっていない。

 


バス停前の「永代通り」。正面の信号のある道を入っていくと「洲崎パラダイス」があった。
真ん中にある茶色い建物の蕎麦店は映画にも映っている。



洲崎橋手前の飲み屋「千草」の場所。現在は写真のように不動産屋になっている。
映画ではスタジオセットと実際のロケーションをうまくつないでいるが、外観は実際の場所でロケーションしたとのこと。
新珠三千代が横の道を手前に向かって歩いてくるシーンもある。


「洲崎パラダイス」へ入る「洲崎橋」跡。現在は川は埋め立てられている。
写真の真ん中にある信号と電信柱のあたりに「洲崎パラダイス」のアーチがかかっていたと思われる。


橋の横の以前は川があった場所。映画では「千草」のボート乗り場のあたりか。


映画の中で何度か登場する「洲崎神社」。雰囲気は当時とあまり変わっていない。
この近くには成瀬作品『稲妻』に登場する「新田橋」(成瀬映画ロケ写真参照)もある。


「洲崎神社」の境内。鳥居の横の白い建物のあたりが映画に出てくる芝居小屋があったあたりか。


「洲崎神社」の境内。映画ではもっと高いが、轟夕起子が階段を降りるシーンがある。


「洲崎神社」横にある「弁天橋」。この下は現在も大横川が流れている。
この場所は映画の中で、秋葉原のラジオ商の河津清三郎が新珠三千代をスクーターに乗せていくところに登場する。
奥の高層ビルを除けば映画撮影当時とあまり変わっていない。


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